【書評】三色ボールペン情報活用術 齋藤孝 角川書店

 こんにちは!特命歯科医師です。

「効率の良い読書のやり方が分からない…」

「要領よく情報を集める方法を知りたい…」

「集めた情報を素早く見直していきたい…」

 仕事や日常生活をする上で、本やインターネット上で情報収集することが必須となっています。なんとなく本を読んだり、ウェブ上の記事を読んでいるだけでは良い情報に巡り会えたとしてもうまく活用ができません。

 「三色ボールペン情報活用術」では、文章(情報)を読んで活用するための脳のトレーニング方法について解説しています。筋トレと同じでトレーニングすれば、誰でも身に付けることのできる技術です。

 この記事では本の内容を要約して分かりやすく解説していきます。記事を最後まで読めば「三色ボールペン情報活用術」を身に付けることができます。

三色ボールペンを買おう

 本のタイトル通り「三色ボールペン」を使います。持っていなければ買いましょう。必要な色は、「」です。黒は使いません。

 おすすめの三色ボールペンは、世界一のなめらかな書き心地と言われているジェットストリームです。

 高級感のあるボールペンが欲しければ、ラミー2000やロットリングがおすすめです。ロットリングを使う場合は黒との芯を入れ替える必要があります。

色の使い分け方

 三色ボールペン情報活用術では、」を使い分けていきます。

赤:(客観的に)すごく大事

青:(客観的に)まあ大事

緑:(主観的に)面白い

と思った場所にマーキングしていきます。線を引いてもいいし、単語を丸で囲ってもokです。

 は客観的に判断するので、個人差はほとんど出ないことになります。もし他の人と大きくズレているようであれば、日本語の読解力が足りていないということになります。トレーニングしているうちにどんどん改善されていきます。

 は面白いと思ったところにマークするので、個人差がものすごく出ます。後ほど解説しますが、「」が情報を活用する上で最重要なものとなります。

 最後に一点だけ注意点があります。黒のボールペンは使わないようにして下さい。黒は思考停止の色であり、記憶に残らないからです。

3ステップで情報処理していく

1. くぐらせる

 くぐらせるとは、三色チェックをしながら情報を脳のフィルターの通していくことです。情報を活用していくための準備としての素材集めをしていきます。

 特に重要なのが、心の琴線に触れたり、心に引っかかるものを緑でマーキングしていくことです。緑が全く無い資料は自分にとって無価値な資料となります。

2. 立ち上がらせる

 立ち上がらせるとは、チェックしたキーワードや文章を線や矢印で結び付けることです。意味の対立する言葉や同じ意味の部位をつないだりします。

 そうすることで文章の構造が浮き上がって見えてきます。文章の構造が見えるとは、本や資料の内容が要約され、レジュメ化されているということです。

3. 編みだす

 編み出すとは、読んだ本や資料を基にオリジナルのアイディアを生み出すことです。

 アイディアを生み出すと言われると大げさに聞こえるかもしれません。しかし、アイディアとは既存のものの組み合わせです。トレーニングさえすれば、誰でもアイディアを出すことができるようになります。

 アイディアを考える際にベースとするのが、でマーキングした部分です。の情報と一見結びつかないような内容を結びつけることがオリジナルのアイディアとなります。

 どのようの線を引いて結びつけたが重要です。説明できるように文章化していおくと良いです。

実践例

 私が本を読んだ際に三色チェックを行い、立ち上がらせたものがこちらになります。色がついているだけでかなり見やすくなったと思いませんか?あとから見返したときにどこが重要か瞬時に分かるようになります。

引用元:ゼロ秒思考

まとめ

  • 文章(情報)を読んで活用するための「脳のトレーニング方法」のこと。
  • 鍛えていけば「技(スキル)」化する。
  • 筋トレと同じで地頭の良し悪しは関係ないので、誰でも身に付けることができる。