【ミニマリスト入門】ミニマリストの始め方

ミニマリストとは

 ミニマリストとは、「自分の必要なもの、好きなものだけに囲まれて生活している人」のことを言います。「生活に必要最低限の持ち物」しか持たない人と言う人もいますが、それはただのドケチか貧乏人です。

ミニマリストになって良かったこと

生活費がかからなくなる

 モノが少ないと小さい面積の家に住むことができます。2Kから1Kの部屋に引っ越しをすると、豊島区家賃相場基準で9.5万円から7.9万円まで下げることができます。年間19.2万円もの節約になります。引っ越し代なんて半年で捻出できるレベルです。家賃って人生の最大のコストなんですよね。

 ミニマリストになると、生活のムリ・ムダ・ムジュンの3Mがなくなります。モノを購入する際には処分方法もセットで考えるようになります。メルカリなどで中古で売ったときの価格はいくらになるか、いわゆるリセールバリューまで考えて買います。売るときに高く売れるのであれば、多少値段が高くても購入しても損しないってことです。モノを処分するときにどうするかという出口戦略はぜひ意識してください。粗大ごみとして処分するしかなければ、お金がかかるんですから。

 生活費が少なくなると貯金ができるようになります。経済的に自立できるので一人暮らしを始めたり、収入を増やすための自己投資をする余裕が生まれます。

掃除が楽

 私がミニマリストになったきっかけっは、「床にモノを置かない部屋」作りをすることで「ロボット掃除機を使って時間の節約」がしたかったからなんですよね。お掃除ロボットを毎日外出している時間帯に動かしていますが、髪の毛一本落ちていないきれいな部屋を1年以上キープできています。自分がやることは週一で机の上を拭いてホコリを取るくらいです。

モノの管理が楽

 ミニマリストは気に入った定番商品を買い続けます。それゆえ食品や洗剤などの在庫管理はとてもシンプルにできます。なくなりそうになったら、同じ商品をAmazonで発注するなり、近所のスーパーやドラッグストアで購入するだけです。どの商品を買おうかという迷いは一切ありません。

「値段」ではなく「好きか嫌いか」がモノを購入するときの基準

 ミニマリストになって生活コストが圧縮されて、お金に余裕ができるとモノを選ぶ基準が変わります。今まで「値段が高い」ことを理由に見向きもしなかったモノを買うようになります。

 具体的に言うと、今まで「安い」ユニクロのコートしか買わなかったのが、「高いけど好きな(カッコいい)」ブランド物のコートを買うようになります。ブランド物のコートって生地もボタンもシルエットもいいんですよね。ブランド物のコートを着てると他の人と外見で明確な差が出ます。仕事や婚活などで外見だけでプラス評価を受けるようになります。

 お金に余裕がないと「値段が安い」ことがモノを購入する基準になります。自分らしさや個性を出すことは難しくなり、生きづらさを感じるようになると思います。「貧すれば鈍する」ってこういうことだと思います。ある程度の金銭的な余裕って人生には必要だと思います。

ミニマリストになるための道のり

 ミニマリストにはたくさんのメリットがあることを紹介しました。では具体的にどうやればミニマリストになることができるのか、現実的で実践的な方法を紹介します。

ステップ1 ゴミや壊れているモノを捨てる

 誰がどう見ても使えないモノ、邪魔になっているモノから捨てていきます。このステップで迷うとしたらごみの分別や粗大ごみの回収方法くらいでしょうか。ここでゴミとしてモノを捨てるって時間とお金を使うんだなぁって実感します。

ステップ2 不要品、使っていないモノを捨てる

 次になんとなく家にあるモノたちを処分していきます。買ったけど新品のまま使っていないモノや数回使って自分に合わないと感じて仕舞い込んでしまったモノのことです。迷わず処分できるものは即捨てましょう。

 処分するか迷っているモノ、いつか使うと思っているモノは、「一時保管用の段ボール」に入れておきましょう。必要になって使うときに取り出して家の中に再配置するようにするといいです。1ヶ月経っても使わないモノは、数年単位で使うことがないモノだと思われるので処分してしまいましょう。使うモノだけ取り出し、1ヶ月使わないモノは処分するというサイクルをどんどん回していきましょう。

 ここでの注意点ですが、大量のモノをメルカリで売ろうとすると時間と手間がかかります。基本的には、捨てるかまとめてリサイクルショップへ持っていく方が良いです。高値で売れるものだけに絞ってメルカリへ出品するのがおすすめです。

ステップ3 用途が被っているモノは1つにする

 例えばハサミとカッターなどの切る道具やボールペンなどは、お気に入りのモノが1個あれば十分です。会社の名前が入った無料でもらえるボールペンやティッシュは思い切って処分しましょう。

 もったいないと思って保管していても、長期間持ち続けているうちに経年劣化して使えなくなることが多いです。どんなモノにも「消費期限」は存在します。ムダにしないうちにリサイクルショップやバザーにでも持っていったほうがエコだと思います。

ステップ4 思い出のモノを処分する。

 ここが一番難しいステップです。思い出のトロフィーや賞状、工作物や絵、文集や卒業アルバムは処分することができる人はあまりいないのではないでしょうか。こういったものは、写真を撮ったりして「記録」しておくことで捨てることに対する抵抗感を少なくすることが出来ます。それぞれの私が実践した処分方法について解説します。

卒業アルバム

 卒業アルバムをスキャンして画像データ化してくれる業者に依頼しました。卒業アルバムは自分できれいにスキャンすることが難しいし、きれい保存したかったからお金をかけました。お金をかけたくない人はスマホで写真に撮っておくだけでもいいかもしれません。

文集

 卒業アルバムと一体になっている文集は前述のスキャン業者にお願いしました。それ以外のモノは、ScanSnapを使って自分でPDFファイルにしました。

トロフィー、表彰盾

 写真を撮ってから捨てました。

記念品

 写真を撮ってから捨てました。

自分の書いた絵

 写真を撮ってから捨てました。

図画工作の時間に作った工作物

 写真を撮ってから捨てました。

ミニマリストになった直後のモノの選び方

持ち物のブラッシュアップをする

 晴れて持ち物を減らしてミニマリストになることに成功したら、ぜひ持ち物のブラッシュアップをしましょう。例えば、縦型の洗濯機をドラム式の洗濯乾燥機に買い替えてみたり、シーリングライトをおしゃれなモノにしたりするようにしましょう。

 いわゆる「ときめく」か「ときめかないか」、言い換えれば「お気に入りのモノかどうか」を基準に所有物を決めていくってことです。高いか安いか値段で決めるのではなく、「好き嫌い」で買うものを選びます。そうすることによって部屋に個性が出てくると思います。

定番商品を揃える

 流行を追うよりも、いつでもどこでも購入することのできる「定番商品」を選ぶようにしましょう。「定番商品」ってみんなから長い間愛用されている時の試練に耐えた逸品モノなんです。服で言えばデニムのジーンズや白シャツなんかのことです。様々な場面で無難に使える万能なモノってことです。

まとめ

  • ミニマリストになると生活のムリ・ムダ・ムジュンの3Mがなくなります。
  • モノの管理や掃除に使っていた時間は「好きなことができる時間」に変わります。
  • 好きなモノだけに囲まれた満足度の高い生活が送れます。